通知に気づけない、のを自分のせいにしなくていい カレンダーを、止めるまで鳴るようにする
見落としたんじゃない。別のものを読んでいる間にバナーが一瞬出て、顔を上げたときにはもう消えていた。あるいはマナーモードで鳴らなかった。あるいは見たけど「あとで」と思って、その「あと」が1時間になった。どうにせよ予定は過ぎていて、カレンダーは仕様どおりに動いている。
通知は「必ず気づくもの」ではない
iPhone のカレンダーの通知は、つくり上げが「見落としてもいいもの」だ。音は1回だけ。マナーモードなら鳴らない。集中モード中は、カレンダーを許可していなければ表示されない。指が当たって消えたら戻らない。「いいねが付いた」ならそれでいい。でも「今出ないと間に合わない」には向いていない。
この端末で確実に気づける仕組みは、すでに入っている。時計アプリのアラームだ。マナーモードでも鳴るし、集中モードを貫くし、止めるまで鳴り続ける。問題はただ、アラームとカレンダーが別々の場所にあって、互いを何も知らないことだけだった。
「そのときアラームをかければいい」が続かない理由
今日気にしている1件ならそれでいい。でも普通の1週間には耐えられない。
- かけること自体を覚えていないといけない。予定を入れているまさにその瞬間が、一番忘れやすい。
- 予定が動いてもアラームは動かない。古い時刻に鳴って、新しい時刻には何も鳴らない。
- 繰り返しの習い事なら繰り返しのアラームになるが、お休みの週にも鳴る。
- 時計アプリに常設のアラームが6本並んだと、もう風景になる。そして切り始める。
手でかける方式が崩れる理由は、通知が効かない理由と同じ。「あとで必ず気づく」を前提にしているからだ。
iOS 26 で変わったこと
iOS 26 から、時計アプリと同じ種類のアラームを、他のアプリも作れるようになった(AlarmKit)。マナーモードでも鳴り、集中モードを貫き、画面全体を使って、止めるまで鳴り続ける。カレンダーアラーム / KeyAlarm はこれを、普段使っているカレンダーにつないでいる。「この言葉が入っている予定は大事」と1回決めると、以降は該当する予定全部に、指定した分前に本物のアラームが付く。
登録するのはキーワードだけ。歯科、ピアノ、リハビリ、打ち合わせ——あるいはカレンダーごと。予定ごとに覚えておくことは何もない。予定が動けばアラームも付いていく。中止されたり欠席にした予定は鳴らない。
分前の指定は2つ。「動き出せない時間」が本当の問題だから
ここが一番大事なのに、一番飛ばされやすい。1つのルールに分前は複数指定できて、それぞれ役割が違う。
- 1本目は「今やっていることをやめる」用。比較的早い 30分前・45分前。出るためではなく、PC を閉じる・鍵を探す・靴を履くため。「分かっていたのに動けなかった」区間を押さえるのがこれ。
- 2本目は「今出る」用。 5分前・10分前。短くて最後。 1本目を止めて元の作業に戻ってしまっても、これが鳴る。
「5分前」の1本だけでは、もう遅刻ですと知らせているのと同じ。 2本にすると、締め切りが助走路になる。
うるさくしないためのコツ
何にでも鳴るアラームは1週で切られる。そうなると元より悪くなるので、最初から絞っておく。
- カレンダー丸ごとでなく、キーワード 1~2 つから始める。実際に忘れたことのある予定だけ。足すのはあとでいい。
- カレンダー丸ごとにするなら「除外する言葉」を使う。「作業」「ランチ」「仮」「移動」などは予定ではない。タイトルにその語が入っていれば鳴らない。
- タイトルで判別できないときは場所とメモも見る。「探す範囲」を「タイトル・メモ・場所」にして、
zoom.usや通っている医院名をキーワードにする。 - 1回だけ見送るのはルールを消さなくていい。鳴る前にロック画面に出る表示からその1本をスキップできる。次の予定にはまた付く。
- 初日に「予定」タブを一度読む。そこに並んでいる中で「これで鳴ったらいやだな」と思うものが、今直すべきキーワードだ。嫌になってからでは遅い。
このプージが言っていないこと
これは予定管理の道具の話であって、医学的な主張は何もしていない。時間の感覚がつかむにくくて何か道具を探してここに来たのなら、上の設定はそのまま使える。何かを記録したり点数を付けたり、どこかに送ったりもしない。
できないことも書いておく
- iOS 26 以降が必要(iPhone / iPad)。それより前の端末では AlarmKit 自体が動かないので、どのアプリでもできない。
- 登録できるアラームは近い順に 30 本まで。鳴った分から先の分が入ってくる。分前 2 本なら 15 件先まで。大体の人にとっては 1 週以上だが、上限はある。
- アプリを裏で動かすタイミングを決めるのは iOS だ。今朝入れた予定を今日の昼に鳴らしたいときは、アプリを一度開く。気にしたくなければ、ショートカットの「アラームを更新」を毎朝のオートメーションに入れておく。
- 終日の予定は、そのルールでオンにしない限り対象外。
- アカウントなし・サーバーなし。カレンダーの中身は端末から出ない(App Store のプライバシー表示は「データは収集されません」)。裏返しで、端末間の同期もしない。ルールは端末ごとに設定する。
最初の1分ですること
- アプリを入れて、カレンダーとアラームの許可を出す。
- 実際に忘れたことのある予定の言葉を 1 つだけ登録する。
- 分前を 2 つ入れる。長い方(30分)と短い方(5分)。
- 「予定」タブを開いて一度読む。いらないものが入っていたらキーワードを直す。
- 2 つ目のルールは、 1 週使ってから考える。
カレンダーアラーム / KeyAlarm は App Store で配信中。 iOS 26 以降。 30日間無料、その後は買い切り。サブスクなし・アカウントなし・サーバーなし。 App Store · 製品ページ · English · 習い事のお迎えに使う